母が圧迫骨折で入院。老人ホームへの入所を決意しました。(3)

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母がいない実家は分かってはいたけれどしんとしていた。

動けない母と何がどこにあるか分からないケアマネージャーさんが慌てて入院の準備をした様子が窺い知れるように、母の寝室は散らかり放題になっている。

帰省したときにいつも私が休む部屋を覗くと、ちゃんと冬物の布団が敷かれ、冬物のパジャマが準備してあった。今回の転倒をするときには今度私がいつ帰るかなんて決めてもいなかったし話してもいなかったのに。電話口で、この部屋で転倒したと言っていたが、こんなことのために転んで入院してしまったのかと思うと涙が出てきた。

家に到着したのは夕方16時。荷物だけ家に置いて病院に向かった。

病院に行くのにちょうどよい公共交通機関はないのだけれど、家から病院まで歩いて20分強。11月にしては暖かい日が続いている陽気だったので歩いて病院に通うことにした。

一般患者の受付時間はもう終わっていたので、閑散としたロビー。ここは父も生前しばらくの間お世話になった病院だったと思う。動けない父のところに往診をしていただいていたはずだ。訳もなく古い病院を想像していたのだけれど、思ったより新しいきれいな病院だった。

予め聞いていた母の病室に向かう。母はうとうとと眠っていた。その寝顔は、たったひと月ほど前に会ったばかりなのになんだかずいぶん年を取ってしまったように見えた。先にスタッフステーションに行って入院の手続きを済ますことにした。担当の看護師に引き合わせていただき、必要書類を受け取った。若くてきれいな女性だった。その後担当医から話を伺うことに。

病室に戻ると母は目を覚ましていた。私を見てごめんね、と言った。

母からひとしきり今回の転倒の顛末を聞く。痛み止めを処方されているのもあるだろうが、思ったより痛みは感じないらしい。私が帰ってきたことと話し相手がいることが嬉しいのか、さっきの年老いた寝顔より明るく元気に見えてほっとした。母の話が一段落したところで、もう一人でいるのはこわいから、退院したらホームに入ってね、もうお家のことしなくて済むようになるから、というと母は小さくうん、と言って頷いた。

担当医の話では、第2腰椎の圧迫骨折を起こしているとのことだった。普段のかかりつけ医から既に日ごろの状況の報告書も送られているようで、母が一人暮らしであることも医師は把握していたが、退院後は老人ホームに入居させたいこと、そのために介護区分変更が必要であることを伝えると、タイミングを調整しようと言ってくれた。心配していた手術については、何も話がなかった。私からも敢えて切り出さなかったが、たぶん必要ないと判断したのだろう。色々と心配していたが、老人ホーム入居に大きな障害となるものはなさそうで一旦は安心した。

滞在期間中に済ませなければいけないことの一つである老人ホーム入居の手配のため、入居予定の施設に伺った。いくつか見せていただいたホームの中からここに決めたのは、一つには施設が広々としてきれいであること、もう一つは女性の所長さんがしっかりしたとてもいい方で信頼できそうに思ったからだった。

所長さんに状況を説明し、空き室の有無を伺う。ちょうど11月中に空き室が出るとのこと。母は入院したばかりで今月中の入居は難しそうだが、年内に入居できる見込みがあるのであれば待ってくださるとのこと。いずれにせよ入居は即ち賃貸契約でもあり、それ以上に付随の手続き・契約が何かと色々あるから今からだと今月中には間に合わないでしょうから大丈夫ですよ、とおっしゃっていただきこちらも一安心だ。

帰省前に必要と思っていたことは、現段階では幸いにも想定外の問題の起こることなく思ったよりスムーズに進んでいる。だけど母が最終的に老人ホームに入居が済んで、身の回りも整って、ここに来てよかった、と思ってくれるまでの段階にはまだまだこれからしなければならないことがたくさんある。

次回の帰省は母の退院およびホーム入居のタイミングの想定。たぶん12月の半ばから年末にかけてか。私も失業者の身、残念ながら時間の調整はそこそこできてもお金がない。申し訳ないのだけれど往復の回数はなるべく抑えたい。電話や郵送で準備できることはなるべく事前に行って、次回は母になるべく心地よい環境を提供することに注力できればと考えている。

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