その日は突然やってきます。
私は2回経験しました。
1度目は31歳くらいのころ。そして2度目は47歳くらいのころです。
1度目は初めてですからびっくりしました。
去年の夏お気に入りだった「勝負ワンピース」が急に似合わなくなったのです。
誰かに何か言われる訳ではありません。1年ぶりにワンピースを着て鏡を覗くと「あれっ」と思ってしまったのです。
「…似合ってない…。」
それはもう愕然としたものです。
なんで? 去年まであんなに似合ってたのに。
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それは白と黒の細かいチェックのギンガムチェックの、木綿ではなく化繊のさらっとした風合いの生地で、膝丈少し上の華奢なワンピースでした。
同じ素材の細いリボンを後ろで結ぶデザインです。
可愛かったのに…。
何で急に似合わなくなったんだろう。
答えはたった一つ。「トシをとったから」以外にありません。…
たった一年なのにね。でも紛れもない事実なのです。
悲しいけれど素直に認めましょう。そもそも似合わない服を着ていたら自分が楽しくないのですから。
そんなはずはない。と自分をごまかしていたら周りから見て「イタいオバサン」になってしまうだけです。
道は2つしかありません。
その1、再度似合う若々しさを取り戻す&キープする。その2、卒業して次のステージに行く。
一部選択その1を体現される素晴らしい方がいらっしゃいますが、普通はその2をお勧めします。そう悪いものじゃないですよ!
好きなお洋服とサヨナラするのは寂しいことですが、また別のオシャレにチャレンジして楽しむことができるのです。楽しくないはずがありません!
私はワンピースを卒業して、パンツ派に転向しました。
身体が小さいので、シャツ&パンツの王道はあまり似合いません。パンツはたいていカットソーに合わせます。かっちりしたパンツスーツもカッコよく着こなせないので、きちんと感を出したいときはデザイン性のあるジャケットと合わせました。トッズの8cmヒールがお気に入りで、パンツの丈はそのデザインによってヒールが半分隠れるくらいかくるぶしが出るくらいかのどちらかにしていました。
そして2回目のXデーがやってきました。
一度経験しているので、今回は驚きはありませんでした。ああ、来たな、と。
このときはオフのスタイルで感じました。
私はオンとオフとでは洋服は完全に分けていて、オフの服はTシャツとジーンズといった感じでかなりカジュアルでした。自分ではその落差が気に入っていたのですが、それがいつしかカジュアルではなくただのダラシないオバサンにしか見えないことに気付いたのです。
会社を辞めることも考え始めていたので、それ以降オフィス用の洋服を買うことを一切やめて、ちょうどその頃見た映画、「しあわせのパン」の原田知世の着こなしをお手本に、オフに友人と会ったり買い物に出掛けたりするという場面を意識した服を買っていくことにしました。
ここはまだ道半ば。
これからもますますおしゃれを楽しんで行きたいと思います。
(写真参考:映画.com)